投資や資産運用の初心者の多くが陥りやすい勘違い。
それは、「何を買うか」を気にしすぎるところです。
しかし、この話、意外にも初心者に限らず、投資を数年やってきているベテランの中でもわかっていない人は多くいます。
実は、投資は「何を買うか」よりも「どうやって買うか」が重要です。
投資と投機は似たもの同士?
「投資と投機は違う」。そして、「投資は良くて投機はだめ」という人は多いものです。
特に、FPなどの肩書を持つものほど、その傾向があるように感じています。
しかし、投資は、投資するタイミングによって、その投資に成功するか成功しないかのギャンブル的な要素があることは間違いありません。
少なくとも、投資するタイミングによって投資のパフォーマンスに大きな違いがでることは、疑いようのない事実です。
高値で買うよりも、安値で買ったほうがいい。
長期で資産が増えるよりも、短期で儲かるならそのほうがいい。
そのことをもし否定する人がいたとしたら、その人はただの偽善者なのか、はたまた相場を全く知らないのか?
10年かけてやっと1.5倍になった。
タイミングよく投資ができたので、5年で2倍になった。
どっちがいいのでしょうか?
考えなくてもわかることです。
投資は、タイミングがとても重要。
長期投資をすれば大丈夫?
本当にそうなのでしょうか?
投資では、なんだかんだ行っても、やっぱりタイミングを気にしたほうがいいに決まっている。
儲かりやすいということだけでなく、リスク管理にとってもものすごく重要な項目です。
そもそも、「毎月積み立て」って投資方法が流行っていますが。
それって、”投資のタイミング”を図っていることと一体何が違うのだろうか?
そしてタイミングを気にする投資を、一般的には『投機』と呼んでいます。
『投機はだめ』といいながら、これってどういうことなの?
バイ・アンド・ホールドよりも適度な売買?
『長期投資=長期保有』と考えている人が少なくない。
しかし、長期保有は幻想なのかもしれない。
投資の神様と呼ばれるバフェットも、永久保有を理想としているが、実際には適度に売買を行っています。
実際、適度に売買することは、利益を求める行為としてだけではなく、リスクを管理する行為にもなります。
下落リスクが大きくなれば、少しリスク資産を減らして、資産全体の下落を抑える。
下落リスクが少なければ、リスク資産を増やし、相場の上昇に乗り遅れないようにする。
そんな投資の仕方が、実際には理想とされています。
長期投資だから売らなくていいと言うのは、この理想から大きく離れています。
投資という行為のホントのところは、”リスクの管理”が物を言います。
そしてこのリスク管理の仕方が、『どうやって投資をするか』になっているのです。
リスク管理ができない投資は、危険なギャンブルと同じ。
つまり、リスク管理の仕方を学ばないで行う投資は、ギャンブルをしてお金を増やそうとしている人と、やっていることは同じことに過ぎない。
そして、そのことを理解して投資をしている人は、それほど多くない。
でもこれは、とっても大切なことです。
リスク管理の仕方、つまりはどうやって投資をするか、それを学ばなければ、投資は危険なギャンブルになります。
本当の意味で投資をしたいなら、まずそれを学ぶことから始めることが懸命だと思います。
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