『配当金を目的に投資をする』って本当に大丈夫なの?

株式投資の運用スタイルの一つに、『配当株』への投資があります。

つまりは、配当金を受け取ることを目的とした投資方法です。

でも、この運用方法の本当のところはどうなのだろう?

配当金とは企業の利益の分配です。

そもそも、配当ってなんなのか?

配当金とは、企業が事業を行って得た利益を、株主に分配することです。

つまりは、企業が利益を出していて初めて分配されるもので、そこが債券の利息との大きな違いです。

逆に言えば、利益の出ていない企業は、配当金を出すことが基本的にできません。

似たようなものに投資信託の分配金がありますが、こちらは企業の配当金とは若干違っています。

例えば、毎月分配型投資信託のタコ足分配が有名ですが、これは利益がでていなくても、投資元本を取り崩すことによって、分配金を出すことがあります。


配当金を出すという行為は、現金で払い出されます。

実は、この現金での払い出しという所もポイントになっています。

実は企業の利益というのは、現金の増減とイコールにはなっていません。

帳簿上は利益が出ていても、実際には現金が増えていないこともあるのです。

このようなケースで問題となることがあるのが、粉飾決算です。

配当金は現金で支払われるため、企業は帳簿上の利益ではなく、現金の増減、つまりキャッシュフローを求められます。

利益が増えて、キャッシュフローが増えている。だから配当金が支払える。

ということは、健全な事業運営がされている可能性が高いということになるわけです。


配当金に注目した投資は、基本的には有りだと考えます。

『配当金を重視して投資をする。』この投資スタイルは、基本的に悪くないと考えます。

しかし、配当金の何に注目するかはまた別です。

株式投資の根本には、企業価値の増加という事があります。

事業が伸び、企業が成長することで株式投資は上手くいく。

配当金に注目して投資をするというのは、企業利益の成長を測る一つの指標として「配当金」が有効だからという理由から来ています。


高配当だから投資をするというのは、ちょっと違くて、あくまでも「企業の本質的価値があってこその高配当」という視点から株式投資をすることを求められます。

「業績の安定しない、業績が悪化している企業だけど、高配当なんだよね」というのは、よく考えて投資をしなければいけないというわけです。


投資には、自分の投資スタイルをみつけて挑むことが投資を成功させるのにとても大きな力になってきます。

それは、配当株投資も同じことです。

要は、その投資スタイルが最終的に勝てる戦略なのかどうかです。

重要なのは、最終的に勝てる戦略を考えて、実行することです。

そのために、投資を学び勉強する必要があるのです。

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