「株式相場よ、激しく下落しておくれ!」と願いつつ。今やることは何だろうと考える。

相も変わらず株価は上がる。

『NYダウ最高値』もう何度この言葉を聞いただろう。

「そろそろ高値か?」と言われるようになっても、まだまだ上がる。

『ミーム株』『仮想通貨バブル』『不動産バブル』『過剰流動性』、いろいろとバブルを感じさせるような話も出てはいるものの、現場の市場にとっては、なんのその。株価は相も変わらず上がり続けています。


そんな中、以前からずっと望んでいるのは、株価の大暴落。

「投資をするなら長期投資」などと様々なところで言われてはいるけど、本当の長期投資というものは、極端に割安になったところで、がっつりと買って。それこそ一生涯放置しても構わないという気持ちで買うことだと思っています。

つまりは、『相場の大暴落』こそが、本当の長期投資のはじめ時。


世間でよく言われているような、上がっている局面であっても長期投資といっているのは、ちょっと違うと感じている。


上がっている局面というのは、モメンタム効果があるだけ。

投資では、割安なものを買うバリュー投資と、上昇力が強いところに着目するモメンタム投資という投資の考え方がある。

モメンタム投資とは、言い換えればグロース投資。成長を買うってやつです。


割安なところを買うバリュー投資は、先に出てきたように、相場の暴落時のような極端に安くなったところを買いに行くのが基本だから、それこそ買ったら放置が出来る。つまり、長期投資に向いている。

反面、モメンタムというのは、相場の勢いというのは、その理由に関わらずしばらく続く傾向があるというモメンタム効果を利用している。

つまりは、トレンドフォローの投資戦略が上手く行く。

上がったら買う、下がったら売るの、バリュー投資とは真逆の作戦です。


だから、モメンタム効果を狙った、『上がっている局面での投資』は、『トレンドフォロー』の戦略を実行しなければいけないのではないかと思っています。

つまりは、「あげている間は買い、下がり始めたら売る」というのもです。

何が言いたいのかというと、あげている局面で買うというのは、常に『売るタイミングを考える』という戦略が必要なんじゃないかと思うのです。


どんな時でも『積立投資』、『長期投資』と言っているような人は、きっと投資で上手く行かなくなったという経験のない、投資経験の浅いタイプなのではないかと思うのです。

年数かけて、どんなに上昇したところで、過去の暴落相場を当てはめれば、その含み益なんて、あっという間になくなってしまう。

含み益がなくなってしまう前に、売って利益を出さなければ、長期で投資をしていてもなんの意味もなくなってしまう。

何で上げてるの?それは「モメンタム効果です」って時。

安易に長期投資を始めることは、本当は危険な行為なのではないかと思っています。

安易に『長期投資、分散投資、積立投資』なんて言っている人は、過去のチャートなどを見て言っているだけで、実際に自分で、『身銭を切って』投資をしたことがない人なんじゃないかと疑っています。


株価が最高値を更新し続ける今の市場で何をする?

株価が上がる理由?

「景気が良くなりそうだから?」「企業業績が良かったから?」「中央銀行が株価を支える政策をおこなっているから?」

そんなことは関係ない。

株価が上がる理由を考えたって、ほとんど無意味。

マクロで未来を予想しようとしたって、はっきりいって無意味。

あの投資の神様と言われるバフェットだって、そんなことは不可能だと言っている。

でも、株式投資や投資信託の話をするときには、必ずと行っていいほど、この手の話を聞くことになる。ほとんどの投資や資産運用のアドバイザーは、そういう話をする。

これは正しいことなのだろうか?


株価が上がるのは、ただ今株価が上がっているから。

「相場というのは、ただ相場が動きたいように動いているだけ。」

「そこにはたいした理由なんてない」と、とくに最近はよく感じる。

相場には、モメンタム効果があると言われている。短期売買のトレーダーが勝つには、そのモメンタム効果をうまく利用することだと言われている。

世界一のヘッジファンド、メダリオンファンドをつくったシモンズは、まさにこのモメンタムを利用していて、トレンドフォローが投資戦略の基本になっているのだそうです。


そう考えると、ただただ上がり続ける今みたいな時期。

本音では相場の暴落を期待しながらも、「暴落しない今でもできることってなんだろう?」と考えた時。

今できることは、トレンドフォロー的なアプローチになるんじゃないかと思っています。

相場が上がるというモメンタムがあるときに、自分勝手に相場を予想して下がる方向へ賭けたところで、ほとんど外す。多くのケースでろくな目に合わない。

だから、上げている間は、何も考えず上がる方についていき、慎重にリスクを取りながら、いざ下げ始めたと見たら、一気に引く。

予想をするわけではないが、常に風向きを意識しながら、風向きが変われば姿勢を180度一変させるような判断と行動ができなければいけないのではないか。


しかし、それができれば苦労しない。

みんなそれができないから、暴落相場で損を出す。涙を流し、時には血が流れることもある。

まさに、素人には難しい、玄人好みの相場です。

慎重に慎重にリスクをとる。

自分の判断を常に疑いながら行動する。

間違ったと思ったら、損をしてでも逃げ出すという覚悟。

今はそういう時なのではないかと、いつも思っています。


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