儲けるよりも大切なこと。
資産運用では、儲けるよりも大切なことがある。
それは、『リスクを管理すること』です。
資産運用では、儲けようとする必要はなく、上手にリスクを管理さえしていれば、自然と儲かっていくものです。
資産運用のコツは、1にも2にも、『リスクを管理すること』です。
ところが、投資信託などの購入や積立投資を始めるときに、儲けを意識する人は多いけど、リスク管理について考えている人はとても少ない。
「リスクがある。」「リスクが怖い。」と漠然と思う人もいるけれど、そのリスクをどうやって管理するのかについては、全く理解していないことが多い。
もっと言えば、”投資のリスクが何なのか”さえよくわかっていないこともある。
分散投資は何故するの?
リスク管理の方法の一つに、分散投資という方法がある。
今では、投資する際には当たり前のように言われているリスク管理の手法です。
でも、その分散投資によって、どんなリスクに対処出来てどのような効果があるのかについては、ちゃんと理解していない。
「卵は一つのカゴに盛るな。」という投資の格言がある。
でも、投資の世界では、いくつかのカゴに分けたとしても、そのカゴが丈夫でないのなら、しっかりした丈夫なカゴ1つにまとめた方が良い事もある。
投資の神様と言われるウォーレン・バフェットも似たようなことを言っていた。
そもそも一体、なぜ「一つのカゴに盛るな」なのか?
答えは、大数の法則。個別にみると何の規則性が見られないことが、数を集めることで、ある程度平均に回帰する傾向が見られるという”平均回帰の法則”です。
という事は、結局、平均では儲かる傾向が見られたとしても、個別に見れば儲かる時も損する時もある。個別である自分を対象に見れば、損をする可能性があるという事を忘れてはいけないと思う。
所詮は、確率、偶然、運、という宿命からは逃られない。
また、自分が選んだ平均値が、正しく儲けられるという根拠があるのかどうかを知っておく必要がある。
しかも、その知識が損失が発生した時にも慌てることのない、確固とした信念レベルにまでなっていることも大切。
分散投資は、ただなんでもかんでも分散させるのではなく、本当は賢く分散させる必要がある。
積立投資はなぜするの?
積立投資もそう。
状況によっては、積立投資よりも一括で投資したほうのが効果的な場面もある。
積立投資と言われている方法の根底には、リスク管理の重要ポイント『資金管理』が含まれている。
不確実なところに、一度に投資をしない。現預金などで投資の余力を残しながら慎重にリスクを取っていくという事。
長期投資なら大丈夫と言われていることがあるけれど、日本のバブル崩壊の時の日経平均は1989年12月29日の38,915円。
おそらく、そのころに投資したお金の損失は、30年以上たった今でも取り返せていない。
同じ事が、また起きないとは言い切れない。日本に限らずアメリカだってわからない。
現実の世界では、わからないということしかわかっていない。
だから、失敗した時のために、立て直しが出来るように資金を管理しておかなければいけない。
それが資金管理というリスク管理の方法であって、積立投資はそれを単純化させただけに過ぎない。
本質的な資金管理が出来ていれば、積立投資は必要ない。
むしろ、積立投資の悪い面が出てきた時に、慌てることにもなりかねません。
投資のリスク管理を学ぼう!
先にも言いましたが、投資のコツは、1にも2にもリスクの管理。
だからこそ、リスクの管理の仕方を学んでみよう。
リスクをコントロールできれば、リスクはチャンスになる。
わからない(不確実性)というリスクは、コントロールできないものなのかもしれない。
でも、損失をイメージし、その損失に対する対処法を頭の中で描いているかどうかの差は大きいと思う。
リスクを管理し、賢い投資、そして資産形成をしてきましょう!
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