『失敗は成功のもと』というのは本当か? 自分で決めたからこそ、失敗には意味がある。

「失敗は成功のもと」というけれど。

「失敗は成功のもと」、これって有名なことわざです。

失敗しても、そこから成功につながることがあるという意味だけど、実際にそうなるためには一つ条件がある。

それは、「自分で考えて、行動した結果」ということです。


少なくとも、投資においては、この「自分で考えて」や「自分で決めて」という要素がないと、失敗が成功もとになることはないと思っています。

よく「だれだれが推奨していたから買った」とか、「雑誌に書いてあったから」とか、自分で考えてではなく、人の意見を参考にして投資商品を買ったという人がいる。

でも、そういう人たちのほとんどは、投資商品で失敗していることが多い。

しかも、その投資商品が悪かったわけではなく、自分の判断ミスで失敗していることが多いのも特徴です。


かつて米国に、マゼランファンドと呼ばれる高リターンをたたき出した投資信託がありました。

そのリターンは年間平均29%ともいわれ、100万円が13年間で2,800万円になったともいわれています。この投資信託を運用していたのが、ピーター・リンチという伝説ともいわれるファンドマネージャーです。

当然この投資信託を買った人は、みんなさぞ儲かったことだろうと思う所です。

しかし、実態は違っていた。このマゼランファンドに投資をしていた人の多くが、全然儲かっていなかったといわれています。

不思議な話です。伝説級の投資信託を買いながらなぜ儲からなかったのか?


理由は単純です。

どんなに優れた投資信託であっても、常に儲かっていたわけではありません。

このマゼランファンドを買って儲からなかった人たちというのは、一度はこのマゼランファンドを買ったけど、そのうちマゼランファンドの調子が悪くなった時に、結局解約してしまっていたというわけです。

投資信託自体が優秀であっても、それを買う人も一緒に優秀でなければ、そう簡単には儲からないというのが、市場の宿命ということです。


投資では、自分を高めることが大切です。

みんな投資をしようとするときに、どの銘柄が上昇するのか、どの投資信託を買えば儲かるのか、そんなことを考えている人がとても多い。

でも、何を買うかはそれほど重要じゃないものです。

先ほどのマゼランファンドの例を見れば、それがよくわかります。


結局、投資で儲けるためには、投資をする人自体が賢くならないといけないということです。

「この投資信託は、なぜ今含み損となっているのか?」ちゃんと説明できますか。

逆に、今利益が出ている場合でも、「なぜ利益がでていて、今後損失となる可能性はどのくらい見込んでいるのか?」わかっているでしょうか。

これらの話にピンとこないようだと、マゼランファンドを買って、たまたま調子が出ない時に解約してしまった一般の投資家たちと一緒になってしまいます。


投資で失敗したとしても、ちゃんと立ち直り、結果的に利益を手にしているという人たち。

つまりは、『失敗は成功のもと』を体現している人たちは、ちゃんと「投資というものについて学んでいる人たち」に多いと感じています。

自分の頭で考え、決定する。

失敗することも想定の上で、投資と向き合っている。

そもそも、投資では失敗することがあたりまえ、いつでも楽勝に儲かっているというのは、ほぼ詐欺です。

投資をするうえで、まずしなければいけないこと。

それは、iDeCoでも、NISAでもなく、もちろん政府による「投資をしよう!」という掛語でもなく、投資を学び、失敗を成功に導くための姿勢を身に着けることなのではないでしょうか?

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