「生命保険を見直すと、貯金できる額が増える。」というのは本当か?

固定費を見直すと、貯金がしやすくなる?

生命保険の見直しをすると、貯金がしやすくなることがある。ただこれは、生命保険に限った話ではなく、固定費全般に言えることです。

貯金を進めるうえで、見直し効果のあるものには、『生命保険』の他に、『スマホなどの通信費』や『家賃』、『車の維持費』などがあげられます。

これらに共通することとして、毎月使っても使わなくても、大体同じような金額で支払うことになる費用ということがあります。

しかも、これらの固定費と呼ばれるものの多くが、一度契約すると、そのまま延々と続くものであることが多く、途中で見直すということが面倒なものにもなっている。

その結果、見直すことをせず使い続けていることが多いこともあるため、改めて見直しをすると大きな効果が出る時があります。


固定費を見直す際に、効果的な見直し方は、金額の大きいものから見直すということがあります。

たとえば、家計費で大きな割合を占める『家賃』を見直すと、その効果は大きいものとなることがあるものです。

そして次にあげられるのが、『生命保険』。

その後に、『車の維持費』や『スマホ代』などが該当してくるのかなと思います。


固定費を見直すと、その節約効果は、それ以降ずっと効果が出てくる。

また、税金などのように年に数回といった効果ではなく、毎月の収支に影響をあたえるため、月々の収支の見直しに効果がある点も、節約効果として大きいのではないかと考えています。

家計の見直しで、まず正すべきところは、毎月の収支を安定させて、貯金として残る金額が出てくるようにすることです。

年間とか、一生涯のプランなどで計画を立てるよりも、毎月の計画のほうが貯金する上では、よっぽど効果的です。

ファイナンシャルプランナーなどに一生涯のライフプランなどを作ってもらう人もいますが、そのようなものは、多くの場合ほとんど気休め程度の効果しかないと感じています。

基本的に人間というのは、長期的な視点を持つことが苦手で、どうしても近視眼的なところに落ち着いてしまうところがあるものです。このことは、実は科学的にも説明されている話でもあります。

そのため、毎月や毎週、毎日など、できるだけ短い期間で区切って考えるというのは、家計のプランニングにおいて、とても効果的なことだと考えています。


生命保険は見直ししやすい?

家計の見直しで、よく生命保険のことがあげられることがあります。

実は、生命保険は、多くの家庭で、加入しすぎの傾向があるため、見直ししやすいということがあげられます。

「日本人は、保険好き」と言われることがあるぐらい、世界的にも生命保険に加入している人の割合が多いといわれています。

さらに、日本の低金利の環境からか、掛捨ての保険よりも、積立型の保険のほうのが人気があることも多く、毎月の保険料が割高になっていることも珍しくありません。

仮に、積立型の保険から掛捨て型の保険重視に切り替えると、毎月数万円の保険料負担が減らせることも少なくありません。

はっきりいえば、生命保険を見直して、毎月の貯金にまわせる金額を増やすというのは、この日本の多くの家庭においては、いとも簡単にできてしまうことだというわけです。


生命保険を見直して、家計の収支をプラスにする方法というのは、ズバリ、積立型の保険から掛捨て型の保険に切り替えていくことになります。(ただ単純に保険に入りすぎている場合には、その効果もプラスされます。)

ただ、ここで問題なのが、削減した保険料をそのまま貯金しないで、毎月の費用として使ってしまったりすることです。

実は、せっかく命保険の見直しをして、月々の収支に余裕ができたとしても、意外と使ってしまって思うように貯金ができていないという家庭は結構多いものです。

そのため、生命保険の見直しと、貯金計画は、同時に考えなければいけません。

たとえば、月々の保険料が減った分の金額を、定期積金や投資信託の積立などで、半強制的に積立に回るような方法を同時に行うことも一つです。


このような話をしていると、「積立型の生命保険は、支払った保険料がちゃんと貯蓄になっているのだから問題ないのではないか。」という意見がでることがあります。

さらに言えば、最終的には支払った保険料よりも、積立られた金額の方がおおきくなることもあるのだから、貯金するよりも効果的なんじゃないかという声も聞こえてきそうです。

たしかに、一理あります。

本音でいえば、この先はただの『好み』の問題になってくるのかも知れません。

個人的には、保険で積立てているという事実よりも、預金通帳などに記載されている数字が増えていくほうのが、貯金をするモチベーションになるように感じています。

理屈で言えば、保険で積み立てるのも、貯金するもの同じようなことなのかもしれない。

でも、貯金をすることに理屈抜きで「楽しい」と感じられるのがどちらかといえば、個人的には保険よりも預金通帳だと思っています。さらに言うなら、株式や投資信託として増えていく数字のほうがもっと好きです。

貯金をするという行為は、一種のゲームのようなものだと思っています。より効率的に貯金を実行するなら、そのゲームが楽しいと思えるかどうかは重要なのではないでしょうか?

だから、保険で積み立てるのか、貯金するのか、はたまた株や投資信託に投資をするのかは、『好み』によって分かれてくるのだと思います。

自分は、どんな積み立て方あっているのか、「楽しい」と思えるのか考えてみるといいのかもしれません。

これは個人的な偏見なのかもしれませんが、生命保険料を払ってお金を積立てることに、「楽しい」と感じている人は、かなり少数派なのではないかと思っています。

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