『金融リテラシー』って、どうやって身につければいいのだろうか?

金融教育が大切?

最近、金融教育やマネーリテラシー、金融リテラシーといった言葉をよく目にするようになりました。

それだけ、世の中的にも、『お金の知識』についての大切さを意識するようになってきているということなのかもしれません。

銀行でも、証券会社でも、ましてや保険の相談でも、お金の知識がある程度ある者と、あまりない者との間での取引になることが多いので、自然と知識のある者が有利になっていて、あまり知識のない顧客側が、知らないうちに損をしていることも少なくありません。

そのことに気づき始めた人たちは、自己防衛の意味もあって、より『お金の知識』に関心が高くなっているのかもしれません。


そんな『お金の知識』はどうやって身につけたらいいのだろうか?

実は、これはとても難しい問題です。

そもそも、世の中に出回っているお金の知識や情報のほとんどは、本当の意味で役に立つ『お金の知識』でないことの方が多かったりする。

私たちが目にする、ほとんどのお金の知識や情報というのは、『金融商品を売る側』から発信されていることが多く、そういった知識や情報のほとんどが、『売る側』にとって有益な情報であることが多くなります。

つまりは、「売る側にとって有利な情報は、買う側にとって不利なこともある。」という事です。

でも、だからと言ってその情報のすべてが、完全に間違っているというわけでもないので、さらにお金の知識や情報の取り扱いは難しくなってしまう。


金融リテラシーを身につけるために。

金融リテラシーを身につけるためには、情報を探すのではなく、『考える』ことが大切なのだと思います。

お金の知識や情報には、良い面と悪い面の両方を含んでいることが多い。

世の中的には、一方的に『良い』、『悪い』と決めつけたがるけれど、実際には、「良い面がかえって仇となる」こともあるし、逆に「悪い面がプラスに作用すること」も多いので、一方的な見方ではなく、両方の視点からお金のことを考えることが必要です。

投資家として有名なハワードマークスは、2次的思考が大切などと言っていました。


また、お金の知識を身につけるためにファイナンシャルプランナーなどの資格を勉強する人もいます。

確かに、ファイナンシャルプランナーの勉強をすると、お金の知識についていろいろ学べることはあるかもしれません。

しかし、その知識を実際に活用できるかどうかは、また別の問題。ファイナンシャルプランナーで勉強するお金の知識のほとんどが、実際の生活の中で出てくるものとは違っていることもあるもので。

ファイナンシャルプランナーの資格は持っているけれど、実際にお金に関して賢い判断ができるようになったと感じている人は、あまり多くないのかもしれない。

よく言う、「理論と実践は違う」というやつかもしれません。


じゃあ、お金に関して賢くなるためにはどうしたらいいのだろうか?

その一つの答えとして、『お金について考える時間を作る』というのがあるのではないかと思っています。

特に有用なのが、『家計簿をつけるとき』や『家族とお金の会議をする』などがあげられるのかなと思います。

考える時間を作ると、案外今まで見えていなかったいろんなことに気が付き、「こうしたらどうだろう」とか、「あんなやり方もありそうだ」などと、いろいろと家計管理の方法や家族の資産の有効活用などが思いつくこともあるものです。

例えば、何気なく毎月住宅ローンが引き落とされているけれど、返済まであと何年、残高はいくら、というのを改めて確認した時、預金残高などと比較して、繰り上げ返済を検討してみたり。他の金融資産を利用して、実質的な金利負担を減らす方法などが思いついたり。

はたまた、「変動金利から固定金利に変えてみるのはどうだろうか?」などと思ってみたり。

そんな、「こうしたらどうだろう。」といった疑問を考えているうちに、自然とそのために役立つ情報などを探していて、「気が付けば結構詳しくなったな。」ということもあるものです。

資格試験の勉強とは違い、まさに「生きた知識」として勉強になることもあります。


毎月1時間でも、それ以下でもいいので。

忙しい毎日の中、ある程度定期的に少し時間と取って、コーヒーでも飲んでリラックスしながら、ちょっとお金のことを考えてみる。

そんな何気ない習慣が、お金の勉強、そして金融リテラシーをみにつけるのに、とてもいいのではないかと思っています。

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