経済的に自立したい。
FIREとは、「Financial Independence, Retire Early」の頭文字をとった造語で、「経済的自立と早期退職」を意味します。
株式投資や不動産投資などで配当金や家賃収入といった不労所得を得て、仕事をしなくても経済的に自立しているというイメージなので、目指したいと思う人も少なくないようです。
完全に仕事をしないとまでは思っていないけれど、経済的に不安のない暮らしを不労所得によって手に入れたいという相談でした。
というのも、いつかは自分のやりたい仕事。具体的に言うなら、独立して自分の今描いている仕事を目指してみたいという話でした。
でも、仕事をやめて収入がなくなるのは不安。そこでFPに相談してみようと思ったそうです。
考え方としては、少しづつステップアップしていこうという堅実な方だと思いました。
しかし、私のところに相談に来る前にも、他のFPにも相談したことがあるらしく、そこでは、FIREのような考えはほとんど否定された感じになり、自分の考えは普通の感覚ではないのかもしれないと思ったそうです。
そんなこともあり、最初はなかなか本音の話をしてもらえず、話がチグハグな感じでした。
ですが、資産形成の話をするなかで、本音ではFIREのような経済的自立をイメージしているんだなということが分かり、より具体的なFIREのイメージをお話しさせていただきました。
FIREは、本気で目指すなら、決して不可能な話ではないと感じています。
しかし、多少なりともリスクを取ったり、苦労したり、そして勉強が必要なことは当然であり、そう簡単に誰もがなれるものでもないことも当然です。
そもそもFIREに必要な資金を5,000万円と仮定すると、その5,000万円という金融資産を持っている世帯は、日本においては10%もいないといわれています。
つまりは、1/100の確率に入らなければ、FIREはなしえないということです。
「でも、その100人の中で本気でFIREを目指している人の割合はどのくらいいるのだろうか?」。
そう考えると、本気を出せば不可能ではない数字にも思えてくるものです。
一般の会社員でも手に届くFIREに必要なものは何か?
それは、家計管理による『貯蓄』と、不労所得での安定収入を作るための、『投資のノウハウ』です。
とくに、『投資のノウハウ』は不労所得という言葉から、何にもせずに収入が得られるものだと勘違いされがちですが、労働はしないけれど、『リスク』をとることになるんだということを忘れてはいけません。
つまりは、『投資のノウハウ』とは、リスクとの付き合い方やリスクのコントロールの仕方になるわけです。
リスクが何なのか、そしてどのようにしてリスクをコントロールするのか、またはリスクコントロールの方法や手法などを、一から学ぶように、資産運用講座の受講をご提案いたしました。
リスクコントロールを学びながら、貯蓄、そして資産形成と、投資収入の確保。
さらにその先には、FIREだって不可能じゃないと思うようになることと思っています。
0コメント