悪いニュースは気にするな!
雰囲気が良かった時は、全く気ならなかったのに、嫌な雰囲気になってくると突然目にするニュースが怖くなる。
最近では、アメリカで銀行が破たんしたり、クレディスイスが経営危機になるなど、まるでリーマンショックの時の金融危機を連想させるかのようなニュースが多く聞こえてきます。
そして、そんなニュースを見たり聞いたりしていると、途端に不安な気持ちになってきて、投資を続けるのが怖くなってくる。
「もう十分に利益が出たから売っちゃおうかな?」、「まだ大した損じゃないから大損する前に、売っちゃおうかな?」
そんな考えが頭をよぎることでしょう。
しかし、そこで投資をやめてしまっては意味がありません。
もし投資をやめてしまえば、そのやめた途端に上昇してしまうことだってあります。「売らなければ儲かってた。」なんて後悔することもあるものです。
投資は続けることに意味がある。たとえどんな酷い目にあうことがあっても、続けるという意思だけは持ち続けなけなければなりません。いうなれば、それが投資の『自己責任』というモノです。
「もし今回の投資で失敗してしまっても、次取り返せばいい。」
まるでギャンブラーの言葉のようでもありますが、それが投資の本質的な考え方だと思っています。
問題は、『次取り返せばいい』の用意が出来ていない時です。
最近では、「長期で投資をすればいい」とか、「積立投資でリスクを平準化」などといった言葉を知る人が増え、投資を安易に考えているケースも多々目にします。
「もし、失敗したら」という投資の原理原則が、「長期」と「積立」という言葉ですっかりかき消されてしまっている。
当社は資産形成アドバイザーとして、「もし、失敗したら」に備えて、『資産配分』という考え方を大切にしています。言い換えれば『キャッシュポジション(投資資産の何割かを現金預金で保有する。)』を自分の運用スタイルに持つことが大切だと思っています。
金融機関やファイナンシャルプランナーなどに相談をすると、ポートフォリオという運用スタイルを持ち出し、いろんな資産に資産配分してリスクを減らそうとアドバイスしているのを見かけますが。
そんな難しく考えなくたって、『現金同等物』という安全資産をどのくらい保有しているかをコントロールできれば、自分でリスクを把握することは十分にできるし、その方が簡単だと思っています。
難しい現代ポートフォリオ理論を持ち出さなくても、簡単に運用スタイルを作れるし、リスクのコントロールもできる。尚且つ現代ポートフォリオ理論のリスクと、一生活者としての立場から見れば、そんなに変わらないと実感しています。
そして、当社の資産形成アドバイザーとして最も重要だと思っていることが、メンタル面での支援です。
投資や資産運用というと、データや理論、数式などで説明するような知識が重要だと思っている人が多い。
でも実際は違います。
投資や資産運用で一番大切になってくることは、「失敗にも動じない。」、「不安に打ち勝つ。」、「恐怖感を制するために知恵を持つ。」といったようなメンタル面です。
実際、世界トップクラスの資産を築いた投資家として有名なウォーレン・バフェットは、「ある程度の知性は必要ですが、成功するかどうかの90パーセントは性格で決まります。」と言っています。
当社の資産形成アドバイスやマネースクールでは、そんなメンタル面での支援や考え方を大切にしています。
悪いニュースを気にする必要はありません。
ただ自分がやれるやるべきことに、注力することが大切なのだと思っています。
見るべきところは前だけです。長期投資とは長期間投資をしろという意味でなく、長期的な視点を持てということです。
怖いニュースを聞いて、不安な気持ちがあることを理解しながら、今何をするべきなのか、冷静になって考える。
投資や資産運用は、そういう取り組みが出来る人が成功しやすいのだと思っています。
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