投資信託の賢い選び方』ってあるのだろうか?
2018年11月時点での公募型の投資信託は、全体で約6,200本、さらに公募型に限らなければ投資信託の本数は12,000本を超えています。
この膨大な投資信託の中からどの投資信託を選べばいいのか、それを調べるなんてことはとても現実的ではないという気がしてきます。
さらに、次々と新しい投資信託は生まれています。
もう無理!って感じです。
では、資産運用を成功に導く投資信託を選ぶという、”賢い投資信託の選び方”とは、どういったものなのでしょうか?
資産運用を成功に導く投資信託の選び方とは?
まずは、投資のポイントから考えてみましょう!
①運用にかかるコストを徹底的に削減する。
投資のポイントの一つとして、コストを抑えるということがあります。運用にかかるコストを抑えることは、そのコストを下げた分だけパフォーマンスをアップさせることにつながります。
これはつまり、金融機関などの第三者に頼らず自分自身で判断していく必要があることを意味し、投資を行うなら自ら学ぶことが必要であるともいえます。
②効率的市場仮説を理解する。
効率的市場仮説を理解するとは、相場に勝とうというのは、不可能に近いという事実を知ることです。
自分の知っている情報だけで、ある銘柄の株価が安いと判断して買ったとしても、買った後に悪い情報が出てきて、結果的にその株価は安くなかったという事実を知るなんてことは当たり前のように起こっています。
つまり、自分だけが市場で優位に立ちまわれると考えるのは、おこがましいということです。
株式市場などのマーケットでは、統計学や数学がうまく機能しています。
そして、自分もその統計の一部であるということを認識しましょう。
宝くじを買って、1等が当たる確率は、2000万分の一。2000万枚買って初めて1等が当たる可能性が出てくるという程度なのに、自分が勝った宝くじには、その2000万分の一以上の確率で1等の当たりくじが入っているかもしれないと考えてしまうあれです。
統計のデータと自分の立ち位置を別個にして考えてしまう。人は無意識にそういう思考に陥ってしまうところがあります。
これは、あなただけではありません。みな同じように考えています。
投資で上手くいくコツは、この統計から外れた自分を統計の中に入れて考え直すことです。
つまりは、期待値を計算しながら投資を考えるということが投資のポイントなのです。
③市場は感情によって大きく乱れる時がある。
効率的市場仮説によって、資産を本来の価値よりも安く買うということがほぼ不可能なのですが、まれに資産を本来の価値よりも安く買うことができる時があります。
ただ、この安く買える時というのがいつなのかは、後になってみないとわかりません。
「株価が大きく下落している。これから世界は不景気に入り、投資という投資は失敗することになる。安いからと思って手を出しても、この先さらに目減りする一方だ。」
と考えていたのが、後になって「あの時が絶好の買うタイミングだった。資産の本質的価値を考えれば、当時その資産価格は十二分に安くなっていたことがはっきりわかるはずだ。」
と言ったりします。
その時その時の時代の流れによって、安いのか高いのかの判断が変わり、本質的価値というものもその時の流れによって考え方が変わるものです。
つまり、その時に「安いのか」「高いのか」を判断することは”とてつもなく難しい”ことだということです。
しかし、資産の本質的な価値からみて安くなる時があるというのは本当だと考えられます。
そして、その価格付けに大きな影響を与えているのが、市場(マーケット)の感情です。
資産価格というのは、マーケットの感情によって本質的価値を超えておおきく揺さぶられる習性があります。
この習性をうまくつかって投資をすることができれば、リスクを小さくしながらリターンを大きくするという理想的な投資ができることになりますが、マーケットの感情は自分の感情へも大きな影響を与えるために、マーケットの心理を利用するということもこれまた難しいものです。
マーケット心理をうまく利用するためには、うまく感情による判断を排除しながら投資を行うことというのがポイントになってきます。
投資のポイントから考える。賢い投資信託の選び方とは!
以上のことを踏まえると、賢い投資信託の選び方のポイントが見えてきます。
①コストの安いほうから投資信託を探す。
投資信託を選ぶときには、コストの安いものから探していくことで、投資のポイントであるコストの削減につながります。
ただ、コストを削減するときに気を付けることに、期待リターンと組み合わせてということも挙げられます。
たとえば、期待リターンの小さい国内債券の投資信託のコストが低いといっても、期待リターンと運用コストの対比で考えると、あまりコスト削減になっていないなと感じることがあります。
特に注意すべきは、各種の資産に投資をするバランスファンドの場合です。
資産の組み合わせ比率によって期待リターンが下がることがありますが、運用コストの信託報酬手数料はそれほど変わらない時があります。
期待リターンにあった運用コストという視点も持ったほうがいいと思われます。
結果的に、インデックスファンドが最もコストの低い投資信託になってくることでしょう。
②リターンを平均値に合わせて運用する。
統計という考え方から投資を考えれば、ほぼ確実にマークできるパフォーマンス(リターン)というのは、平均値ということになります。
パフォーマンスを平均値以上にしたり、平均値以下にするというのは、偶然というものに頼る必要が出てきます。
偶然を排除し、ほぼ確実にだいたい狙ったパフォーマンスを受けようとするならば、平均値をとるようにするというのがポイントです。
平均値をマークする投資信託といえば、インデックスファンドです。
なかでも、もっとも高い期待リターンとなっているのが、株式に投資するインデックスファンドです。全世界の株式に投資するインデックスファンドなどは、最終選考まで残ってくると思われます。
③感情を排除した運用を目指す。
市場が感情によって大きく乱れる時、その時に優位に立ちまわることが、投資のポイントになっています。
そこで誰にでも実践できる、感情を乱されない投資法として、ドルコスト平均法があげられます。
投資信託は、毎月一定額ずつ積み立てるということができるものがあります。
常に一定額ずつ積み立てることによって、高いときには少しだけ購入し、安くなったときには多く購入するということができるようになっています。
これがドルコスト平均法と呼ばれる方法です。
マーケット心理によって、本質的価値よりも高く値がついているときには、購入数量を減らし、マーケット心理によって本質的価値よりも安く値がついているときにはたくさん購入する。
まさにマーケット心理にに左右されないように、マーケット心理を利用した投資法といえそうです。
また、投資信託を購入した人が実際に手にしたリターンを調べると、アクティブファンドよりもインデックスファンドのほうがリターンが上だったという話もありました。
アクティブファンドを選ぶ投資家は、市場環境悪化すると、売却し、市場環境がよくなると購入するという、マーケット心理に踊らされた運用になることが多いようです。
その点、インデックスファンドを購入する投資家には、買ったら保有しっぱなしという人が多いようです。
いろんな理由が想像できますが、結果だけを見ても、インデックスファンドを使うことによって、マーケット心理に左右されず運用できる傾向にあるようです。
結果的に、インデックスファンドから選ぶことが賢い投資信託の選び方に?
以上のことから、結果的に投資信託は、信託報酬コストの安いインデックスファンドが一番いいという結果になりそうです。
だた、それだけではつまらないという人もいることでしょう。
そこでおすすめなのが、コアサテライトという投資方法です。
名前の通り、コアの運用とそれに付随してサテライトの運用を組み入れるという方法です。
コアの部分には当然、インデックスファンドを利用して積立投資を行います。
そしてサテライトの部分で、ただ興味があるだけの投資信託を買ってみるといった考え方です。いってみれば、サテライトの部分で投資の経験値を積むといってもいいでしょう。
資産形成の中心はインデックスファンドで行い、投資の勉強としてコア以外にいろいろ試してみるということです。投資信託ではなく、FXなどをやってみることも一つかもしれません。
ただいくら効果があるといっても、インデックスファンドを積み立てるだけでは正直芸がありませんし、何よりも投資を楽しむという視点が抜けることが一番の問題だと感じます。
そして、もしかするとそのサテライトでいろいろ試したことで、インデックスファンドを超える自分なりの運用法が見つかることもあるかもしれません。
投資の神様と呼ばれているウォーレン・バフェットなどは、インデックスファンドを一般的にはお勧めしていますが、自身の運用はインデックスファンドではありません。
つまり、インデックスファンドが最も効果的と考えている人でも、インデックスファンドでは物足りない何かがあることを認めているわけです。
資産運用を成功に導く、賢い投資信託の選び方は『インデックスファンド』というのが結論。しかし、より賢くなるためにコアサテライト運用を。
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