「貯蓄したい。」多くの人がそう考えています。ですが、なかなか貯蓄が出来ないという人も少なくないのが現状です。
お金の専門家であるファイナンシャル・プランナーが考える貯蓄のコツとは。
貯蓄の目的を考える?
貯蓄が出来ない最大の要因は、貯蓄の目的が曖昧であることだと思います。
「お金を貯めたい。」そう考えている人は多いですが、なんのためにお金を貯めるのですか?と聞かれた時に、「老後のため」とか「貯蓄しないといけない気がするから」とかいまいちピンと来ていないことも少なくありません。
はっきり言って、貯蓄をするというのは、ある意味身を削るような作業でもあり、目的がはっきりしていないとなかなかできないものでもあるようです。
そこで、なぜ貯蓄をするのか、その理由を明確にする必要があると思います。
例えば、不労所得で余裕を持った自由な生活を送れるようになりたい。
そのためにはいくら必要なのか。
その金額を、具体的にしっかりと見定めていないと、なかなか何をどうすればいいのかわからないものだったりするわけです。
なぜ貯蓄するのかその明確な目的を見つけ、具体的な貯蓄の目標金額を設定するにあたっては、ライフプラン表やキャッシュフロー表などを作るといった方法が役に立つこともあります。
貯蓄の方法を考える。
貯蓄の方法は、本多静六の四分の一貯金法が参考になります。
本多静六は、そこそこの給与収入から、貯蓄と投資で富豪といわれるぐらいの財を成した人物です。
貯蓄をするためにどんな方法があるのか?
節約したり、家計簿をつけて収支を把握したりといった方法が言われています。
ですが、節約したり家計簿をつけて収支を把握しても、それで貯蓄ができるかというとどうやらそういうわけでもなく、節約や家計簿で収支を見直すことで金銭に余裕ができると、そのできた余裕分を別のところで使いたくなる誘惑が出てきたりするものです。
例えば、家計に少し余裕ができてくると、「ちょっと贅沢して外食しに行こうか?」と考えてしまったりするような話です。
そこで、『収入から一定額を別口座の貯蓄口座に移す。』という方法を使います。
これがいわゆる『四分の一貯金法』的な発想というわけです。
『四分の一貯金法』は、収入全体の四分の一を強制的に貯金するという方法です。
最初は給与の四分の一を貯金し、その貯金がたまったら投資を行い、するとその投資からも収入が入ってくるようになります。
そしたら、その投資の収入と給与収入を合わせた全体の収入の四分の一を貯金する。
という方法を繰り返し繰り返し行っていくという方法です。
これによって、収入が増えれば、使えるお金も増えていき、なおかつ貯金のスピードはどんどん速くなるということが起こります。
この貯金法は貯蓄の理想形だと考えています。
そしてこのような理想通りとはならなくても、一定額を貯金用として別口座に移すというのは、実際に使える方法だとも考えています。人は、ないものと思えば、ある範囲で何とかする工夫が生まれてくるという賢さがあるといわれています。
そして、この口座は、できればキャッシュカードなどをつくらず、現金の引き出しがしにくくなっていると尚いいと考えます。感覚としては、『貯蓄用としてお金を使ってしまおう。』というわけです。お勧めは、将来の投資用に証券口座を使って、その口座を貯蓄用口座として利用する方法です。
『収入から貯蓄資金を差し引き、残りを使っていいお金とする。』という一般的な、収入から使った分の残りを貯蓄するの逆の算式になります。
つまり、貯蓄が先で、支出が後という仕組みを作ることが、貯蓄が身につくお勧めの方法ということです。
強制貯蓄を行うために!
収入から一定額を収入が入って最初に貯蓄口座に移す。単純ですが非常に効果的な方法です。
ただ、その一定額というのはどのくらいか?それを考えるのは、やはり貯蓄目標です。
例えば、60歳までに3,000万円という設定を設けた場合、後は月々いくら貯金したらいいのかは簡単に算出できますよね。
ボーナスはどうするの?
目標に到達するために必要な額は、すでに貯えているわけですから使ってよし!と取ることもできるし、ボーナスはすべて貯蓄に回すということにすれば、目標到達までの時間が早まり、悠々自適に入る時期が早めることもできます。
『まず目標金額を決める。』
たとえ強制貯蓄を行うにしても、具体的で明確な目標を持つことでより貯蓄力が高まることになります。
何かを成すには明確な目標が必要というわけです。
『経済的にしっかりした基盤を持とうと考えているならきっと実現できる。だが、よい暮らしをするためにお金が欲しいと思っているのなら、一生金は貯まらない。』(トマス・J・スタンリー:『となりの億万長者』の著者)
具体的で明確な貯蓄計画を作るなら、お金のいろはファイナンシャル・プランニングに相談してみよう。
栃木県宇都宮市の独立系FP(ファイナンシャル・プランナー)の『お金のいろはファイナンシャル・プランニングでは、資産形成の相談を行っています。投資や資産運用の話だけでなく、貯蓄計画や保険の見直しなどのご相談も行っています。
0コメント