ライフプランと資産運用。
どちらが主なのかと問われれば、間違いなくライフプランです。
自分が望む人生設計、その中で必要性がなければ、資産運用をあえてやる必要はありません。
むしろ、資産運用は必ずうまく行くものではないことを踏まれると、過剰な資産運用はかえって人生設計を台無しにする可能性だってあるものです。
しかし、それでも資産運用の持つ魅力は知っておいてもらいたいとも思っています。
資産運用はあえて行う必要なし?
ファイナンシャル・プランナーに相談して、人生設計に合わせたライフプランとマネープランを作成した結果。
貯蓄残高に生涯余裕があり、あえて資産をリスクにさらす必要なしとなれば、資産運用をする必要はないと答えることでしょう。むしろ、資産運用に取り組むことによってお金を失うことになるかもしれない可能性を考えれば、資産運用は逆にしない方がいいことでしょう。
このような方には、定期預金や個人向け国債などを使って、資産の保全性を強調した資産管理をお勧めします。
また、貯蓄効果を上げるために、イデコで定期預金を利用するなどして、保全性の高い貯蓄を行いながら節税効果を利用することでより効果的に貯蓄するアドバイスしたりすることでしょう。
資産運用のリスクへの理解が足りない?
何かと投資信託などで運用することを勧めるアドバイザーもいたりします。
しかし、そのアドバイザーがリスクというものを正しく理解しているのか疑問に感じることもあります。
例えば、提案する投資信託で運用すると、20年後に資産が増加している可能性が80%、逆に損をしている可能性は20%という試算をしてきたとします。
そして、「この投資信託であれば、80%損をする可能性がないので、硬い商品です。」なんて言ってくることがあるかもしれません。
しかし、おそらくこの人は確率を勘違いしている可能性があります。
20%マイナスになる可能性があるという点を読み違いしているのではないかと思われます。
80%の確率でプラスだからとっても、最終的な結論はプラスかマイナスかの2つしかありません。
ここが重要なポイントです。確率80%とは言え、最終的な結論は〇か✖かの2つしかないという事です。
非常にわかりにくい概念かもしれません。実は、私たち人間には、確率というものを正しく認識できないところがあります。
確率80%というのは、20年間を100回繰り返して80回プラスになる回数があったということを意味しているにすぎません。
私たちが、残りの20回に入らないとは決して言い切れないのです。80%だからほぼ大丈夫だろうと考えるのは本来の確率の意味合いとは違うということを理解しないといけません。
つまり、生活資金など絶対に守らなければならないお金をたとえ20%でも損失になる確率のあるところに預けるべきではないというのが、本来の考え方となるはずなのです。
それでも資産運用を学ぶべきだと思うのはなぜ?
資産運用にはいろんな魅力があります。
宝くじのような、わくわく感があります。
経済や社会のニュースを理解する力が高まります。
お金や経済に詳しくなります。
世の中に関心が生まれます。
世界の移り変わりを肌で感じるようになります。
知的なゲームを楽しむことができます。
そして、うまく行けば、今まで想像もしていなかった新しい人生設計を建てることがことが出来ようになるかもしれないという夢があります。
私のように、ほぼ全財産を投資しなさいとは言いません。
けれども、資産のほんの一部でもいいから投資をしてみることで、今までとは違う世界観を持つようになれると感じています。
今私たちが生きている世界はどう動いているのか、これから先どんな世界になるのかを考えるきっかけになります。
資産運用で得られるものは、決してお金という視点だけではないということです。
それが資産運用の本当の魅力だと感じています。
ファイナンシャル・プランナーと一緒にライフプランを作ってみませんか?
個人のお金の問題の中心には、ライフプランがあります。
ライフプランを作り、人生設計や夢、目標、そして不安を実際の数字で確認してみませんか?
ファイナンシャル・プランナーとは、保険や資産運用の話をする人ではなく、お客様のライフプラン実現のために、経済的立場からアドバイスする人なのです。
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