投資をするにあたって大切な考え方に、『儲かりそうなものに投資をすることよりも、上手く投資をすることの方が重要』というものがあります。
儲かりそうなところに投資をすることと、上手く投資をすること、この2つは、いったい何が違うのでしょうか?
儲かりそうな投資先でも、投資で失敗することがあるんですよ。
まず知っておいてもらいたいこととして、儲かりそうな投資先を聞いて、そこに投資をしたからといっても、決して投資が成功するわけでないという事です。
たとえば、以下のような事例が考えられます。
《投資のプロから受けたアドバイスで失敗した?》
投資の上手なヤマダさん(仮)から、今後いい結果が出そうな投資先として、株式会社AB(仮)という株式の銘柄を教わりました。
ヤマダさんは、株式投資で、これまでに、かなり儲けている百戦錬磨の投資家です。
ヤマダさんの勧めに従って、株式会社ABの株式を購入しました。
その後、株式会社ABの株価は、ぐんぐん上昇していき、かなりの利益がでてきました。
「ヤマダさんのアドバイスはさすがだ!」と思って気をよくしていたら、突然、株式会社ABの経営環境に問題が発生し、株価は急落。
上昇から一転、買値さえも下回ることとなり、損失に耐え切れずに売却。
結果として、株式会社ABへの投資は、失敗で終わってしまいました。
ヤマダさんは、自分に嘘をついたのだろうかと思い、ヤマダさんの投資の状況を確認しようと、ヤマダさんのところへ話を聞きに行ったところ。
ヤマダさんは、株式会社ABへの投資で、しっかりと儲けていたというのです。
「なぜ同じところに投資をしているのに、こんなにも違う結果になってしまったのだろうか?」
ヤマダさんは、株式会社ABへの投資は数年後の未来という先の視点で、「株式会社ABへの投資は、いい投資になるかもしれない。」と考えてはいたものの、まさか短期間で急激に上昇することは考えていませんでした。
ヤマダさんにとっては、株式会社ABの急騰は、想像していた以上のものであったたので、ちょっと様子を見ようと考え、株式会社ABの持ち分の半分を売却することにしました。
その後、ヤマダさんは、株式会社ABの株価が急落したので、「半分売っておいて良かったな。」と思いながら、急落後に再度、先に売って現金化していた分で、株式会社ABの株式を買い直ししていたというのです。
結果としては、株式会社ABを売却した時の利益を受け取り、さらに、急落したことで安く買えた分、最初よりも株数を増やして株式会社ABの株式を取得することができました。
そして、その後の株式会社ABの株価は、急落から回復し、当初と同じぐらいの株価で推移しているそうです。
結果、現在保有している株式会社ABの株式も含み益となっており、今回の株式会社ABへの投資では、十分なリターンを手にすることができていたということでした。
同じ株式投資であったはずが、全然違う結末。
ヤマダさんの株式投資巧者ぶりは、ただいい銘柄を探すだけとは違うんだなと改めて実感することとなりました。
この物語が何を意味しているのかわかりますでしょうか?
ヤマダさんは、儲かりそうな銘柄選択以上に、株式投資をうまくやるやり方を知っているのです。
株式投資で上手にリターンをあげるためには、儲かりそうな銘柄を知っているだけではだめなのです。
それ以上に、株式投資のやり方、考え方、そしてしっかりとした投資戦略を持っていることの方がはるかに大切だという事がよくわかる話です。
この違いを知っているか知らないかは、株式投資の成否を分けるといっても過言ではないでしょう。
たとえば、上手な投資の仕方を知っている人は、世間ではあまり儲からないといわれているような投資先や金融商品であっても、上手く儲けることができたりすることもあります。
おそらく上手く儲けるコツのようなものを知っているのでしょう。
そして投資においては、このコツが何よりも大切になってくるのです。
「何に投資をしたらいいのでしょうか?」と聞いてくる人にまず知って欲しいこと。
それは、「『何に』よりも、『どうやって』を先に考えた方がいいよ」という事です。
結論から言えば、上手く投資するコツがわかっている人は、『何に』投資をしても上手くいってしまうものだったりするものなのです。
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