株式投資には、『暴落がつきもの』。
暴落への心構えなしに、株式投資をすることは危険です。
株式投資の暴落リスクには、どのように対処するべきなのでしょうか?
株式投資で暴落は避けられない?
株式投資をするなら、暴落などの大幅な下落は、決して避けられないということを肝に銘じるべきです。
つまり、暴落する前提で株式投資をしなければいけません。
株式投資は、長期投資で挑むものです。
短期投資で儲かるのは、幸運がなければできません。
(残念ながら、私たちは、根拠もなく自分が運がいいと思う傾向にあるようですが。)
そして、十年単位の長期で投資を行うと、必ず暴落という局面を迎えることになります。
暴落への備えが、株式投資の成否を分けるといっても過言ではありません。
株式市場が暴落する理由とは?
株式市場は、神の見えざる手によって『合理的な価格』になるように動いていると考えている人が多いようですが、それは誤解です。
株式投資には、人の意思が渦巻いています。
そして人は、決して合理的に物事を考えられるようにはできていません。
つまりは、株式市場も、合理的にはできていないことになるわけです。
株式市場は合理的ではないので、本質的価値を度外視して、異常に価格が上昇したりすることがあります。
そして、逆に本質的価値を大幅に下回る価格をつけることもあります。
暴落とは、まさにその本質的価値を大きく下回る現象ともいえるわけです。
なぜ人は、合理的に考え、判断することができないのか?
その大きな理由には、人には感情があり、またその感情などが邪魔をし統計を正しく認識できないという、人の脳に問題があるからです。
最近はAIなどの発達により、合理的に判断を下しながら投資をするという事に挑戦しているようですが、そのAIを使う者が、また感情を持つ人である以上、うまくいくかは少し疑問です。
『人が関与している以上、暴落は避けられない。』
というのが、株式市場にはあるようです。
ちなみに現代ポートフォリオ理論や効率的市場仮説は、市場が合理的であることを前提に考え出された理論なので、たまに通用しなくなる時があります。
どうやら株式市場は、合理的でも、ましてや正規分布でもない。
いうなれば、非線形と言われるもののようなのです。
暴落時の対処法とは!
暴落時に最も大切なことをは、『心の余裕』です。
調子が良い時でも、暴落が来るかもしれないと常に考えておくこと。
暴落が来て、心を乱さなれないように備えておくことが大切です。
暴落時の対処法を、オプションや先物、ロングショート、VI指数への投資など、テクニック的なことで説明する人も多いですが、なぜかできない。
暴落は来るけれど、めったに来るものではありません。
めったに来ないことに備えるというのは、なかなかできることではありません。
暴落暴落と言いながら、何年も下落しないことはよくあることです。
そして、暴落が来ない間に、上昇していく相場を見て、「今回は違うのかも」と思ってしまうものです。
人が合理的になれなのは、このようなところにも表れています。
合理的に判断しようなんてのは、やめた方がいいのかもしれません。
「どうせできないのなら仕方がない。でも、万が一の心の備えだけでもしておこう。」
これぐらいの意識でいることが、一番の『暴落への対処法』なのかもしれません。
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