株式投資は、資産形成の基盤となります。
なぜ資産形成をするのに、株式投資が向いているのか?
その理由にお答えします。
株式投資はギャンブルか⁉
株式投資というと、リスクの高いギャンブルのようなものと考えている人も少なくなりません。
確かに、株式投資によって大金を失ったという話を聞くことも少なくないし、反面大儲けしているという声も耳にしたりします。
大儲けか、大損か、まさにギャンブルのような話です。
しかし、ここ近年、政府の声掛けやイデコなどの資産形成制度の見直しによって、徐々に株式投資をギャンブルとは違うものと認識する人も増えてきました。
そして、株式投資をギャンブルとは違うものと認識されるようになったのには、『インデックスファンド』が大きな貢献をしてくれているのではないかと感じています。
投資をギャンブルか、そうでないかを分ける見方としてプラスサムゲームかどうかという事があります。
ゲームに参加している全員の損益の合計が、プラスになるゲームを、『プラスサムゲーム』といいます。
また、ゲームに参加している全員の損益の合計がマイナスになるゲームを、『マイナスサムゲーム』。
ゲームに参加している全員の損益を合計すると、0になるゲームを『ゼロサムゲーム』と言います。
マイナスサムゲームやゼロサムゲームの場合、そのゲームの損益を、ゲームに参加している人同士で奪い合い、勝つ人もいれば、負ける人もいることになってしまうのですが。
プラスサムゲームの場合は、奪い合いではなく、参加者全員に利益をもたらす可能性があるゲームとなります。
つまり、プラスサムゲームは、「ギャンブルではない」と言えるわけです。
そして、株式投資というのは、プラスサムゲームであると言われています。
株式投資は、プラスサムゲーム?
株式投資がプラスサムゲームと言える理由、それは株価チャートを見れば一目瞭然です。
(SBI証券:マーケット「NYダウ」より)
上の図は、アメリカを代表する株価指数NYダウのチャートです。
このチャートを見ると、グラフが右肩上がりとなっていることがわかります。
つまりは、この期間に株式を購入して、売らずに保有していた人は、『全員が、儲かっている』という事を示しています。
まさにプラスサムゲームの教科書のようです。
先ほどの図は、米国株の10年間ではありますが、もっと長い期間でも見てもやはり似たような右肩上がりのチャートとなっていますし、米国だけでなく、全世界の株式をトータルしてみても、やっぱり似たような感じになっています。(日本の株式は例外で、このようになっていないところがあります。)
株式投資が資産形成に有効である理由、それは株式投資というゲームに参加さえすれば、だれでもリターンを手にすることができてきた歴史があるからです。
株式投資がプラスサムゲームであるはずなのに、儲かっていない人がいるのはなぜ?
株式投資が、プラスサムゲームで、ゲームに参加さえすれば、誰でも儲かるゲームであるはずなのに、意外にもそうなっていない人が多い。
もしかすると、身近な人の中に、株式投資で損しているという人もいるかもしれません?
なぜ、プラスサムゲームなのに、利益が出ていないのか?
理由は、株式投資というゲームの仕方がわかっていないからです。
正しい投資の仕方を知っていれば、プラスで終わるはずなのに、ゲームのやり方を間違えていて、プラスサムゲームであるはずの株式投資を、ゼロサムゲーム、もしくはマイナスサムゲームにしてしまっているということです。
株式投資をプラスサムゲームでなくしてしまっている人の特徴には、
① 頻繁に売買を繰り返してしまっている。
② 流行を追いかける癖がある。
③ 仲介会社やアドバイザーなどに不要な手数料を支払っている。
といったものが見られます。
はっきり言って、株式投資は、そんなに難しいものではありません。
むしろ簡単なもです。
株式投資がプラスサムゲームである限り、ただそのゲームに参加しているだけで十分なリターンが得られるはずのものだからです。
ところが、「変な期待」や、「頭を使えば」もっと儲かるはずと考えて、余計なことをしてしまうことで、本来得られるはずのリターンを手放してしまう結果となっているわけです。
「株式投資というゲームに参加するにあたって、私たちは、何をしてはいけないのか?」
まずは、そのことを知る必要があるのではないでしょうか?
0コメント